2016年1月23日に出かけてきました。
(基本データ)
住所:京都市中京区河原町通二条上る清水町364−1
TEL:075-241-2331
拝観時間:9:00〜17:00
年中無休?
拝観料:無料
駐車場:?
安井金毘羅宮は縁切りスポットと言うよりも現在は縁結びスポットとしての意味合いが強くなっていますが、薄気味悪い雰囲気で、異彩を放つ縁切りスポットが今なお京都にあるのをご存知ですか?
それが今回紹介する菊野大明神です。
正式名称は法雲寺。
河原町二条を河原町通に沿って上がっていくとこのような看板が目に飛び込んできます。
法雲寺については、次のように説明されています。
「庫裡の東に『菊野大明神』が祀られている。良縁は結び、悪縁は切るという縁切り祈願の神として民間信仰の特異な存在である。」
小さな門をくぐって中へと入ります。
こちらが本堂。
損傷が激しく、お参りするのをためらってしまうような外観です。
奥の方へと進むと、このような表示が目に入ります。
このすぐ横にある寺務所受付には誰もおられませんでした。
菊野大明神参拝のために、ローソク・線香2本ずつを手に取り、「香灯代入」に100円を入れました。縁切りを強く念じたい方は、護摩木もどうぞ。お願い事は、お堂の中で書きます。
どうしてろうそく2本と線香2本なのかは分かりませんが、あまり深く考えないようにしましょう。
とにかく、ろうそく2本と線香2本を手に握りしめ、神妙な面持ちになりながら建物の奥へと進んでいきます。
何となくすでに霊気が漂っています。
寺伝などによると、ここは、≪婚礼の儀で近くを通るとその後に必ず夫婦が別れてしまう≫と地元の人から語り継がれてきたスポット。「縁切り石」が御神体として祀られているのですが、その石には、小野小町に恋焦がれて百夜通いをしていた深草少将が、あと一夜を残して亡くなり、その無念の思いがこもっており、その無念さが男女を別れさせると言われています。
手水舎で身を清めてお堂へと向かいます。
こちらがお堂になります。
お堂内は撮影禁止とのことなので外観のみの撮影です。
カメラの感度を上げているのでそれなりに明るいように見えるかもしれませんが、相当薄暗いです。
お堂に入ってすぐ右側にろうそくを立てるところがあり、その横に線香を立てるところがあります。
そして、お堂に入ってすぐ左側に、「護摩木」に願い事を記入する場所がありました。
お堂の中央に祠があり、そこに霊石(縁切り石)が祀られています。かつてこの祠には、恨みのこもった願書が幾重にも貼られていたり、ぐるぐる巻きの髪の毛や、五寸釘(ごすんくぎ)を刺した藁人形なども置かれていたりしていたそうです。なので、決してふざけた気持ちで来るところではありません。
また、案内には良縁も結ぶと書かれていますが、実際には、ここを訪れる人のほとんどは縁切り目的(パートナーが浮気相手と別れてほしい、ストーカーから逃れたい、など)です。カップルで来るところではありませんので要注意です。
【参拝方法】
どうしても切りたい縁がある人は、護摩木に願いを書き、それを手にし、願いが叶うよう念じながら祠の周りをぐるっと歩いて回ります。
私がここを訪ねた時、ちょうど若い女性一人が中におられ、護摩木を手にして祠の周りをゆっくり歩いておられました。
この菊野大明神は隠れスポットなので、ここを訪れる人はほとんどいません。
それだけに、縁切りを念じることにも集中できると思います。
すみませんが、私は二度とここへ来ることがないでしょう。
背筋がゾクゾクします。